オーガスタは猫や犬がいても安全?ペットがいても安心か解説

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オーガスタは猫や犬がいても安全?ペットがいても安心か解説

オーガスタは猫や犬に安全?ペットと植物の共存を考える

オーガスタの毒性について:猫や犬への影響は?

結論から言うと、オーガスタは、猫や犬にとって、強い毒性を持つ植物ではありません。しかし、全くの無害というわけでもありません。オーガスタの葉や茎、樹液には、「シュウ酸カルシウム」という成分が含まれています。このシュウ酸カルシウムは、結晶の形が針状になっているため、ペットが口にすると、口腔内や消化管を刺激し、炎症を引き起こす可能性があります。

シュウ酸カルシウムを摂取した場合の主な症状としては、よだれ、嘔吐、口周りの痛み、食欲不振、元気消失などが挙げられます。症状の程度は、摂取した量やペットの体質によって異なりますが、大量に摂取した場合は、呼吸困難や嚥下困難などの重篤な症状を引き起こす可能性もあります。ただし、オーガスタのシュウ酸カルシウムの含有量は、それほど多くないため、少量かじった程度であれば、重篤な症状に至ることは稀です。しかし、念のため、ペットがオーガスタを口にした場合は、その後の様子を注意深く観察し、いつもと違う様子が見られたら、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)のデータベースでは、オーガスタ(Strelitzia Nicolai)は猫と犬に対して"Non-Toxic"(毒性なし)と分類されています。
ただし、"Non-Toxic"とは、命に関わるような深刻な中毒症状を引き起こす可能性が低いという意味であり、無害であるという意味ではありません。

猫がオーガスタを食べた場合の症状と対処法

猫は、好奇心旺盛な性格から、オーガスタの葉をかじったり、遊んだりすることがあります。また、毛づくろいの際に、葉に付着した毛を一緒に飲み込んでしまうこともあります。猫がオーガスタを食べてしまった場合、以下のような症状が見られることがあります。

  • よだれを大量に流す
  • 口の中や周りを気にする(前足で口を触る、床に口をこすりつけるなど)
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 元気消失

これらの症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。受診の際は、いつ、どのくらいの量を食べたのか、どのような症状が出ているのかを、獣医師に詳しく伝えることが大切です。
応急処置としては、口の中に残っているオーガスタの葉や茎を取り除き、口の中を水でよくすすいであげましょう。ただし、無理に吐かせようとすると、かえって症状を悪化させる可能性があるため、避けてください。

犬がオーガスタを食べた場合の症状と対処法

犬も、猫と同様に、オーガスタに興味を示し、かじったり、食べたりすることがあります。特に、子犬や遊び好きな犬は、注意が必要です。犬がオーガスタを食べてしまった場合、猫と同様の症状が見られることがあります。

  • よだれを大量に流す
  • 口の中や周りを気にする
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 食欲不振
  • 元気消失

これらの症状が見られた場合は、猫の場合と同様に、すぐに動物病院を受診しましょう。受診の際は、いつ、どのくらいの量を食べたのか、どのような症状が出ているのかを、獣医師に詳しく伝えることが大切です。応急処置としては、口の中に残っているオーガスタの葉や茎を取り除き、口の中を水でよくすすいであげましょう。ただし、無理に吐かせようとすると、かえって症状を悪化させる可能性があるため、避けてください。

オーガスタ以外にペットに安全な観葉植物は?

ペットがいる家庭では、オーガスタに限らず、観葉植物を選ぶ際に、安全性に配慮することが大切です。ここでは、猫や犬に安全な観葉植物の具体例をいくつか紹介します。

猫におすすめの安全な観葉植物

  • 猫草(エン麦など): 猫が好んで食べる草で、毛玉の排出を助ける効果があります。
  • キャットニップ(イヌハッカ): 猫が好む香りを持ち、リラックス効果があります。
  • エバーフレッシュ: 昼は葉を開き夜に閉じる、ユニークな性質を持つ、ネムノキの仲間の観葉植物です。
  • パキラ: 丈夫で育てやすく、インテリアとしても人気の観葉植物です。

犬におすすめの安全な観葉植物

  • オリヅルラン: 空気清浄効果があり、丈夫で育てやすい観葉植物です。
  • テーブルヤシ: コンパクトで、南国風の雰囲気を楽しめるヤシの仲間です。
  • サンセベリア(トラノオ): 空気清浄効果が高く、乾燥に強い観葉植物です。ただし、サポニンという成分を含むため、大量に摂取すると、吐き気や下痢などの症状を引き起こす可能性があります。*少量であれば問題ないことが多いですが、注意は必要です。
  • ガジュマル: 独特の樹形が魅力的な、縁起の良い観葉植物として知られています。

観葉植物を選ぶ際の注意点(安全性の確認方法)

観葉植物の安全性を確認する際には、信頼できる情報源を参照することが大切です。例えば、ASPCA(米国動物虐待防止協会)のウェブサイトでは、犬、猫、馬にとって有毒または無毒な植物のリストが公開されています。このリストを参考にすることで、ペットにとって安全な観葉植物を選ぶことができます。ただし、リストに掲載されていない植物については、個別に情報を収集する必要があります。インターネットで検索する際は、「植物名 猫 毒性」「植物名 犬 毒性」などのキーワードで検索すると、情報が見つかりやすいでしょう。また、購入する前に、園芸店や花屋のスタッフに相談するのもおすすめです。

ペットとオーガスタが安全に共存するための対策

オーガスタは、猫や犬にとって、絶対に安全とは言い切れない植物ですが、適切な対策を講じることで、ペットとオーガスタが安全に共存することは可能です。ここでは、具体的な対策について詳しく解説していきます。

オーガスタをペットの手の届かない場所に置く

最も簡単で効果的な対策は、オーガスタをペットの手の届かない場所に置くことです。例えば、以下のような場所に設置することを検討してみましょう。

  • 高い棚の上: 猫は高い場所に登るのが得意ですが、犬は届かないことが多いです。
  • ハンギングバスケット: 天井から吊るすことで、ペットが届かないだけでなく、インテリアとしても楽しめます。
  • 台の上: ある程度の高さのある台の上に置くことで、ペットが簡単に口にできないようにします。
  • 部屋を分ける: ペットが入らない部屋にオーガスタを置くのも一つの方法です。
  • ケージや柵で囲う: オーガスタの周りを、ペットが入らないようにケージや柵で囲う方法もあります。

これらの方法を組み合わせることで、より安全性を高めることができます。例えば、高い棚の上に置いた上で、ハンギングバスケットに入れる、といった具合です。

ペットがオーガスタに興味を示さないようにする工夫

ペットがオーガスタに興味を示さないように、環境を整えることも大切です。例えば、以下のような工夫が考えられます。

  • 代替のおもちゃを与える: ペットが退屈していると、オーガスタに興味を示しやすくなります。お気に入りのおもちゃや、新しいおもちゃを与えることで、オーガスタへの関心をそらすことができます。
  • 猫草を用意する: 特に猫は、毛玉を吐き出すために、草を食べる習性があります。猫草を用意することで、オーガスタを食べるのを防ぐことができる場合があります。
  • 嫌がるスプレーを使う: ペットが嫌がる柑橘系の香りなどのスプレーを、オーガスタの葉や鉢に吹きかけることで、近づかなくなることがあります。ただし、スプレーを使用する際は、ペットに直接かからないように注意し、事前に少量で試して、問題がないことを確認してから使用しましょう。また、スプレーの効果は一時的なものであるため、定期的にスプレーする必要があります。

オーガスタとペットの安全な触れ合い方

オーガスタとペットが完全に接触しないようにするのが理想ですが、どうしても触れ合ってしまう可能性はあります。
その場合は、必ず飼い主が監視している状況でのみ触れ合わせるようにしましょう。
短時間であれば、オーガスタの葉の匂いを嗅がせたり、少し触らせたりする程度なら問題ない場合もありますが、
かじったり、食べたりしないように、常に注意を払うことが大切です。

万が一の事故に備えて:動物病院の情報収集

どんなに対策を講じても、ペットがオーガスタを口にしてしまう可能性はゼロではありません。万が一の事故に備えて、事前に動物病院の情報収集をしておくことが重要です。かかりつけの動物病院の連絡先をすぐに確認できるようにしておきましょう。また、夜間や休日に対応してくれる救急動物病院の連絡先も調べておくと安心です。さらに、ペットがオーガスタを食べてしまった場合に、どのような症状が出る可能性があるのか、どのような応急処置をすれば良いのかを、事前に獣医師に相談しておくこともおすすめです。

まとめ:正しい知識と対策で、ペットとオーガスタの共存は可能

この記事では、オーガスタとペット(特に猫と犬)の共存について、様々な角度から解説してきました。オーガスタは、強い毒性を持つ植物ではありませんが、シュウ酸カルシウムを含んでいるため、ペットが口にすると、口腔内や消化管に炎症を引き起こす可能性があります。そのため、ペットがいる家庭では、注意が必要です。

しかし、オーガスタを絶対に置いてはいけない、ということではありません。適切な対策を講じることで、ペットとオーガスタが安全に共存することは十分に可能です。最も重要なのは、オーガスタをペットの手の届かない場所に置くことです。高い棚の上やハンギングバスケットなどを活用し、物理的に接触できないように工夫しましょう。また、ペットがオーガスタに興味を示さないように、代替のおもちゃを与えたり、猫草を用意したりすることも効果的です。

さらに、万が一の事故に備えて、動物病院の連絡先をすぐに確認できるようにしておくこと、そして、オーガスタを食べてしまった場合の症状や対処法について、事前に獣医師に相談しておくことも大切です。

オーガスタは、美しい葉を持つ魅力的な観葉植物です。正しい知識と対策を持って、ペットとの安全な共存を実現し、オーガスタのある暮らしを楽しみましょう。そして、ペットと植物、両方が快適に過ごせる空間を作り上げてください。

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