あじさいの花言葉とは?色別の違いや良い意味・怖い意味も解説

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あじさいの花言葉とは?色別の違いや良い意味・怖い意味も解説

もくじ

あじさいの花言葉:基本情報と全体的な意味

あじさい

あじさい全般の花言葉:「移り気」「辛抱強さ」「家族団らん」

あじさい全体の花言葉は、「移り気」「辛抱強さ」「家族団らん」と、一見すると矛盾するような複数の意味を持っています。
これは、あじさいの特性や生育環境に由来しています。「移り気」は、あじさいの花の色が土壌の酸性度によって変化することから来ています。
「辛抱強さ」は、梅雨の長い雨の時期にも耐え忍んで咲く姿から。「家族団らん」は、小さな花(萼)が集まって咲いている様子が、家族が寄り添っているように見えることから生まれたとされています。

花言葉の由来:土壌や開花時期との関連性

あじさいの花言葉の由来は、その生態と深く結びついています。
特に、花の色が土壌のpH値(酸性度)によって変化するという特性は、「移り気」という花言葉の直接的な由来となっています。
酸性の土壌では青色が強くなり、アルカリ性の土壌では赤色が強くなる傾向があります。
また、開花期間が比較的長く、梅雨の時期にじっと耐え忍ぶように咲くことから、「辛抱強さ」という花言葉が生まれました。
さらに、小さな花が集まって咲く姿は、家族が寄り添い、支え合っている様子を連想させるため、「家族団らん」や「和気あいあい」といった花言葉にもつながっています。

西洋(英語)の花言葉とその意味

あじさいの英語の花言葉は、日本とは少し異なる意味合いを持っています。
代表的なものとしては、"vanity"(虚栄心、うぬぼれ)、"frigidity"(冷淡、冷酷)、"heartlessness"(無情、冷酷)など、
ネガティブな意味合いの花言葉が多く見られます。
これは、あじさいが種子を作らない(実際には作りにくい)ことや、花の色が変わりやすいことが、
西洋では否定的に捉えられたためと考えられています。
しかし、近年では "gratitude"(感謝)や "understanding"(理解)といったポジティブな意味合いの花言葉も使われるようになってきています。

あじさいの種類と特徴:代表的な品種を紹介

あじさいには、さまざまな種類があり、それぞれに異なる特徴があります。
日本でよく見られるのは、ホンアジサイ(ガクアジサイ)、ヤマアジサイ、ガクアジサイなどです。
ホンアジサイは、丸く大きな花房が特徴で、一般的に「あじさい」としてイメージされることが多い品種です。
ヤマアジサイは、小ぶりで繊細な花を咲かせ、山野に自生していることもあります。
ガクアジサイは、中心部の小さな両性花の周りを、装飾花(萼)が縁取るように咲くのが特徴です。
近年では、西洋アジサイ(ハイドランジア)と呼ばれる、華やかな品種も人気を集めています。
西洋アジサイは、花色が豊富で、ピンクや白、紫など、さまざまな色の品種があります。
以下に代表的な品種の例を挙げます。

  • ホンアジサイ:手まり咲きでボリュームがある。
  • ガクアジサイ:中心部の周りを装飾花が囲む。
  • ヤマアジサイ:小ぶりで繊細。
  • アナベル:白い大きな花房が特徴のアメリカ原産種。
  • カシワバアジサイ:柏の葉に似た葉を持つ。

色別で異なるあじさいの花言葉:詳細な意味

あじさい

青いあじさい:「冷淡」「無情」「辛抱強い愛」

青いあじさいは、「冷淡」「無情」といった、少しネガティブな花言葉を持つ一方で、「辛抱強い愛」という肯定的な意味も持っています。
青色は、冷静さや知性を象徴する色ですが、同時に冷たさや距離感を感じさせることもあります。
そのため、青いあじさいは、相手への気持ちが冷めてしまった、あるいは拒絶された、という状況を表す際に用いられることがあります。
しかし、梅雨の時期に耐え忍んで咲く姿から、「辛抱強い愛」という、困難を乗り越えて続く愛情を表現する花言葉も生まれました。

ピンクのあじさい:「元気な女性」「強い愛情」

ピンクのあじさいは、「元気な女性」「強い愛情」という、明るくポジティブな花言葉を持っています。
ピンク色は、優しさや愛情、幸福感を表す色であり、女性らしさを象徴する色でもあります。
そのため、ピンクのあじさいは、母の日のプレゼントや、女性への贈り物として人気があります。
また、「強い愛情」という花言葉は、恋人やパートナーへの贈り物としてもふさわしいでしょう。
ピンクのあじさいは、見ているだけで心が温かくなるような、優しい魅力を持っています。

白いあじさい:「寛容」「一途な愛情」

白いあじさいは、「寛容」「一途な愛情」という花言葉を持っています。
白色は、純粋さや清潔さ、無垢さを象徴する色であり、どんな色にも染まらないことから、「寛容」や「一途」といった意味合いが生まれました。
白いあじさいは、結婚式の装花やブーケにもよく用いられ、新郎新婦の純粋な愛や、互いを尊重し合う気持ちを表すのにふさわしいとされています。
また、清楚で上品な印象を与えるため、目上の人への贈り物としても適しています。

紫のあじさい:「神秘的」「知的」「移り気」

紫のあじさいは、「神秘的」「知的」という花言葉を持つ一方で、「移り気」という、青いあじさいと同様のネガティブな意味も持っています。
紫色は、古くから高貴な色とされ、神秘性や精神性を象徴する色でもあります。
そのため、紫のあじさいは、独特の雰囲気を持つ人や、知的な魅力を持つ人に贈るのにふさわしいでしょう。
しかし、「移り気」という花言葉もあるため、贈る相手やシチュエーションには注意が必要です。
誤解を避けるためには、メッセージカードなどで真意を伝えると良いでしょう。

緑のあじさい:「ひたむきな愛」

緑のあじさいは、比較的珍しい品種で、「ひたむきな愛」という花言葉を持っています。
緑色は、自然や調和、安らぎを象徴する色です。
緑のあじさいは、派手さはありませんが、落ち着いた雰囲気と、一途な愛情を表現するのに適しています。
長い時間をかけてゆっくりと色づいていく様子からこの花言葉がつけられたと言われています。

色が変わる理由:土壌のpH値との関係

あじさいの花の色が変化するのは、土壌のpH値(酸性度)が大きく関係しています。
あじさいの花には、アントシアニンという色素が含まれており、このアントシアニンが、土壌中のアルミニウムと反応することで、花の色が変化します。
酸性の土壌では、アルミニウムが溶け出しやすく、アントシアニンと結合して青色を発色します。
一方、アルカリ性の土壌では、アルミニウムが溶け出しにくいため、アントシアニン本来の色である赤色(ピンク色)が強く現れます。
つまり、あじさいの花の色は、土壌のpH値を調整することで、ある程度コントロールすることができるのです。
ただし、品種によっては、pH値の影響を受けにくいものや、特定の色にしかならないものもあります。

あじさいの花言葉が「怖い」と言われる理由

あじさい

「移り気」という花言葉のネガティブな解釈

あじさいの花言葉が「怖い」と言われる主な理由の一つは、「移り気」という花言葉のネガティブな解釈です。
土壌のpH値によって花の色が変わることから生まれたこの花言葉は、
「心が変わりやすい」「浮気性」「不誠実」といった、人間関係におけるネガティブなイメージと結びつけられることがあります。
そのため、あじさいを贈ることは、相手への不信感や非難を暗示していると受け取られる可能性があり、「怖い」と感じられることがあるのです。

青いあじさいの「冷淡」「無情」のイメージ

青いあじさいが持つ「冷淡」「無情」という花言葉も、「怖い」イメージにつながる要因の一つです。
青色は、冷静さや知性を表す一方で、冷たさや孤独感を感じさせる色でもあります。
そのため、青いあじさいは、相手への関心のなさや、感情の欠如を表しているように受け取られ、「怖い」と感じられることがあるのです。
特に、恋愛関係においては、青いあじさいを贈ることは、別れを暗示していると解釈されることもあります。

一部の地域や文化における死や別れとの関連性

一部の地域や文化においては、あじさいが死や別れを連想させる花とされていることも、「怖い」と言われる理由の一つです。
例えば、日本では、あじさいが梅雨の時期に咲くこと、そして紫色が喪服の色であることから、
葬儀や法事の際に用いられることがありました。
また、あじさいは、かつては寺院や墓地に植えられることが多かったため、
死や別れをイメージさせる花として定着したという説もあります。
このような文化的背景から、あじさいに対して「怖い」という印象を持つ人がいるのです。

過去の歴史的出来事との結びつき

あじさいが「怖い」イメージを持たれる背景には、過去の歴史的出来事との結びつきも考えられます。
例えば、江戸時代には、「あじさい寺」と呼ばれる寺があり、そこには遊女の霊が祀られていたという言い伝えがあります。
このような歴史的な背景から、あじさいに死や別れ、悲しみといったイメージを持つ人がいると考えられます。

「怖い」イメージを払拭するには:ポジティブな意味に注目

あじさいの「怖い」イメージを払拭するためには、ポジティブな花言葉に注目することが大切です。
「家族団らん」「辛抱強さ」「元気な女性」「強い愛情」「寛容」「一途な愛情」など、
あじさいには、温かく、希望に満ちた花言葉もたくさんあります。
あじさいを贈る際には、これらのポジティブな花言葉をメッセージカードに添えたり、
口頭で伝えたりすることで、相手に誤解を与えずに、あなたの想いを伝えることができるでしょう。
また、ピンクや白など、明るい色のあじさいを選ぶことも、「怖い」イメージを和らげる効果があります。

あじさいを贈る:おすすめのシーンと注意点

あじさい

母の日のプレゼントに:感謝の気持ちを込めて

あじさいは、母の日のプレゼントとして人気があります。特にピンクのあじさいは「元気な女性」という花言葉を持ち、いつも明るく元気なお母さんへの感謝の気持ちを伝えるのにぴったりです。また、「家族団らん」という花言葉も、家族を大切にするお母さんへの贈り物としてふさわしいでしょう。カーネーションと一緒に、あじさいをアレンジメントした花束も人気があります。日頃の感謝の気持ちを込めて、メッセージカードを添えて贈ると、より一層喜ばれるはずです。

結婚祝いに:家族団らんや辛抱強さの願いを込めて

あじさいは、結婚祝いの贈り物としても適しています。「家族団らん」や「辛抱強さ」という花言葉は、これから新しい家庭を築く二人への祝福のメッセージとしてぴったりです。特に、白いあじさいは「寛容」「一途な愛情」という花言葉を持ち、純粋な愛を誓う結婚式にふさわしいとされています。あじさいの花束やアレンジメントは、結婚式の会場を華やかに彩り、新郎新婦の門出を祝福してくれるでしょう。末永い幸せを願って、心を込めて贈りましょう。

誕生日や記念日に:色別の花言葉で想いを伝える

誕生日や記念日にあじさいを贈る場合は、色別の花言葉を参考に、相手への想いを表現することができます。例えば、恋人にはピンクのあじさい(強い愛情)、友人には黄色いあじさい(友情)、尊敬する人には白いあじさい(尊敬)といった具合です。もちろん、相手の好きな色や、その年のテーマカラーなどに合わせて選ぶのも良いでしょう。花束だけでなく、鉢植えのあじさいも、長く楽しめる贈り物として人気があります。メッセージカードを添えて、特別な日をさらに彩りましょう。

お見舞いに:避けた方が良いケースも

あじさいは、お見舞いの贈り物としては、避けた方が良いケースがあります。あじさいの花言葉には「移り気」という意味があり、病状の変化を連想させる可能性があるためです。また、青いあじさいは「冷淡」「無情」といった花言葉を持つため、お見舞いにはふさわしくありません。さらに、あじさいは、一部の地域や文化において、死や別れを連想させる花とされていることもあります。どうしてもあじさいを贈りたい場合は、ピンクや白など、明るくポジティブな花言葉を持つ色を選び、メッセージカードで励ましの言葉を添えるようにしましょう。相手の状況や気持ちを十分に考慮して、慎重に選ぶことが大切です。

あじさいと相性の良い花:組み合わせの提案

あじさいは、他の花との組み合わせによって、より一層魅力を引き出すことができます。
相性の良い花としては、バラ、ユリ、トルコキキョウ、デルフィニウム、カスミソウなどが挙げられます。
バラは、あじさいの優しい雰囲気に華やかさを添えてくれます。
ユリは、上品で洗練された印象を与えます。
トルコキキョウは、フリル状の花びらが、あじさいとよく調和します。
デルフィニウムは、青や紫の花穂が、あじさいの存在感を引き立てます。
カスミソウは、可憐な小花が、あじさいの美しさを引き立て、優しい印象を与えます。
これらの花とあじさいを組み合わせることで、より豊かで、奥行きのある花束やアレンジメントを作ることができます。

メッセージカードで気持ちを伝える:例文集

あじさいを贈る際に、メッセージカードを添えることで、より一層気持ちが伝わります。以下に、シーン別のメッセージカード例文をいくつか紹介します。

  • 母の日:「お母さん、いつもありがとう。ピンクのあじさいの花言葉は『元気な女性』。いつまでも元気で明るいお母さんでいてください。」
  • 結婚祝い:「ご結婚おめでとうございます。あじさいの花言葉『家族団らん』のように、温かい家庭を築いてください。」
  • 誕生日:「お誕生日おめでとう!〇〇色のあじさいの花言葉は『〇〇』です。これからも素敵な〇〇でいてください。」
  • お見舞い(※注意が必要):「一日も早いご回復をお祈りしています。明るい色のあじさいが、〇〇さんの心を癒してくれますように。」

これらの例文を参考に、あなた自身の言葉で、相手への想いを綴ってみてください。

まとめ:あじさいの花言葉を理解して、より深く楽しむ

あじさい
あじさいは、梅雨の時期を彩る美しい花であり、その花言葉は「移り気」「辛抱強さ」「家族団らん」など、多様な意味を持っています。
土壌のpH値によって花の色が変わることから、「移り気」という花言葉が生まれましたが、
同時に、青は「冷淡」、ピンクは「元気な女性」、白は「寛容」、紫は「神秘的」、緑は「ひたむきな愛」と、色ごとに異なる花言葉も持っています。

あじさいの花言葉が「怖い」と言われることもありますが、それは「移り気」という言葉のネガティブな解釈や、
青いあじさいの持つ「冷淡」というイメージ、一部の地域や文化における死や別れとの関連性によるものです。
しかし、あじさいには、ポジティブな花言葉もたくさんあります。
「家族団らん」や「辛抱強さ」、「元気な女性」や「強い愛情」など、温かく、希望に満ちたメッセージを伝えることもできるのです。

母の日や結婚祝い、誕生日や記念日など、あじさいはさまざまなシーンで贈り物として選ばれています。
ただし、お見舞いには避けた方が良いケースもあるため、注意が必要です。
あじさいを贈る際には、色別の花言葉を理解し、相手への想いを込めて選ぶことが大切です。
メッセージカードを添えることで、より一層気持ちが伝わるでしょう。

あじさいの花言葉を知ることで、あじさいの魅力をより深く理解し、楽しむことができます。
この記事が、あなたのあじさい選びの参考になり、大切な人とのコミュニケーションを豊かにするきっかけになれば幸いです。

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