フィカス(ゴムの木)

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フィカス(ゴムの木)の育て方|水やりの頻度や枯らさない対策も解説

2025年2月15日

観葉植物フィカス(ゴムの木)とは?種類や特徴、花言葉について

フィカス(ゴムの木)の基本情報(原産地、学名など)

フィカスは、クワ科フィカス属の植物の総称で、熱帯・亜熱帯地域を中心に、世界中に800種類以上が分布しています。
一般的に「ゴムの木」として知られているのは、フィカス属の中でも、特に観葉植物として人気のある品種群です。
学名は、Ficus(フィカス)と言います。

フィカス(ゴムの木)は、種類によって様々な姿、葉色、模様を持ち、そのバリエーションの豊かさが魅力の一つです。
また、丈夫で育てやすく、耐陰性もある程度あるため、観葉植物として広く親しまれています。
成長すると、白い花を咲かせることがありますが、観葉植物として栽培されている場合は、開花することは稀です。

かつては、樹液から天然ゴムが採取されていましたが、現在ではパラゴムノキが主流となっています。

フィカス(ゴムの木)の主な種類と特徴

フィカス(ゴムの木)には非常に多くの種類がありますが、ここでは代表的なものを紹介します。

フィカス・ウンベラータ

フィカス・ウンベラータは、ハート型の大きな葉が特徴的な、人気の観葉植物です。
成長すると、高さが2mを超えることもあります。
柔らかな印象の葉は、どんなインテリアにも合わせやすく、リビングなどに飾ると、明るくおしゃれな空間を演出してくれます。
比較的、寒さに弱いため、冬場は暖かい場所で管理しましょう。

フィカス・ベンガレンシス

フィカス・ベンガレンシスは、「ベンガル菩提樹」とも呼ばれ、
濃い緑色の葉に、白い葉脈が入るのが特徴的なフィカスです。
丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめの観葉植物です。
幹が白っぽく滑らかなのも特徴です。
縁起の良い木とされており、開店祝いなどにも利用されます。

フィカス・アルテシマ

フィカス・アルテシマは、明るい緑色の葉に、黄色の斑が入るのが特徴的なフィカスです。
葉の形は、丸みを帯びており、優しい印象を与えます。
成長すると、高さが2mを超えることもあります。
比較的、寒さに強いため育てやすい品種です。

フィカス・ロブスター(インドゴムノキ)

フィカス・ロブスターは、一般的に「インドゴムノキ」として知られている品種です。
厚みのある濃い緑色の葉が特徴で、
その名の通りかつてはゴムの原料とされていました。
丈夫で育てやすく、耐陰性もあるため、初心者にもおすすめです。

フィカス・リラータ(カシワバゴムノキ)

フィカス・リラータは、「カシワバゴムノキ」とも呼ばれ、
柏の葉に似た、波打つような大きな葉が特徴的なフィカスです。
個性的な姿が人気で、インテリアのアクセントとしても存在感を放ちます。
成長すると、高さが2mを超えることもあります。

そのほか、フィカス・ベンジャミナ、フィカス・プミラなど、様々な種類があります。

フィカス(ゴムの木)の花言葉

フィカス(ゴムの木)全体の花言葉は、「永遠の幸せ」です。

この花言葉は、ゴムの木が丈夫で生命力が強く、長寿であることに由来すると言われています。
また、ゴムの木は、風水では金運や仕事運を高める効果があるとも言われています。
これらのことから、ゴムの木は、新築祝いや開店祝い、結婚祝いなどの贈り物としても人気があります。

種類によって、固有の花言葉を持っているものもあります。

初心者でも簡単!フィカス(ゴムの木)の基本的な育て方

置き場所(日当たり、風通し、温度)

フィカス(ゴムの木)は、日当たりの良い場所を好みます。日光不足になると、葉の色が悪くなったり、徒長したり、葉が落ちたりすることがあります。できるだけ、明るい場所に置くようにしましょう。ただし、直射日光は葉焼けの原因になるため、レースのカーテン越しなど、柔らかい光が当たる場所が理想的です。特に、夏場の強い日差しには注意が必要です。

また、風通しの良い場所に置くことも大切です。風通しが悪いと、病害虫が発生しやすくなります。窓を開けて換気をしたり、サーキュレーターを利用したりして、空気を循環させるようにしましょう。ただし、エアコンの風が直接当たる場所は、乾燥しすぎるため避けてください。

フィカス(ゴムの木)は、種類によって耐寒性が異なりますが、一般的に、冬場は10℃以上の場所に置くようにしましょう。特に、ウンベラータは寒さに弱いため、注意が必要です。冬の窓辺は冷え込むため、夜間は、部屋の中央に移動させるなどして、温度が下がりすぎないように工夫しましょう。

水やり(頻度、量、注意点)

フィカス(ゴムの木)の水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本です。ただし、過湿は根腐れの原因になるため、水のやりすぎには注意が必要です。特に、冬場は、生育が鈍るため、水やりは控えめにします。

季節ごとの水やり頻度

  • 春~秋(生育期):土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。目安としては、週に1~2回程度です。
  • 冬(休眠期):土の表面が乾いてから、さらに2~3日待って水やりをするようにしましょう。目安としては、月に1~2回程度です。

葉水について

フィカス(ゴムの木)は、葉の乾燥を防ぐために、葉水も効果的です。
葉水は、乾燥を防ぐだけでなく、ハダニなどの病害虫の予防にもなります。
霧吹きを使って、葉の表裏にたっぷりと水を吹きかけましょう。
特に、乾燥しやすい室内や、エアコンを使用している場合は、葉水が効果的です。

水やりの際は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与え、受け皿に溜まった水は必ず捨てるようにしましょう。
また、気温が低い時間帯の水やりは避け、暖かい時間帯に行うようにしましょう。

肥料(種類、与える時期、注意点)

フィカス(ゴムの木)の生育期である春から秋にかけて、肥料を与えると、より元気に育ちます。
肥料には、液体肥料と固形肥料があります。
液体肥料は、水に薄めて与えるため、即効性があります。
固形肥料は、土に混ぜたり、土の上に置いたりして使用し、効果が長く持続します。

肥料の与え方は、製品の説明書に従って、適切な量と頻度を守ることが大切です。
肥料の与えすぎは、根を傷める原因になるため、注意が必要です。
特に、窒素分の多い肥料は、葉ばかりが茂り、株が弱くなることがあるため、避けましょう。
バランスの良い肥料を選ぶことが大切です。

冬場は、生育が鈍るため、基本的に肥料は与えないようにしましょう。

用土(種類、配合)

フィカス(ゴムの木)は、水はけの良い土を好みます。
市販の観葉植物用の土や、赤玉土、腐葉土、パーライトなどを混ぜたものがおすすめです。
自分で配合する場合は、赤玉土小粒6:腐葉土3:パーライト1 などの割合が良いでしょう。

排水性が悪いと根腐れしやすいため、注意が必要です。
鉢底に鉢底石を敷くことも、水はけを良くするために効果的です。

植え替え(時期、方法、注意点)

フィカス(ゴムの木)は、成長するにつれて、根が鉢の中でいっぱいになり、根詰まりを起こすことがあります。
根詰まりを起こすと、生育が悪くなるため、1~2年に1回程度、植え替えをする必要があります。
植え替えの時期は、5月~9月頃が適しています。

植え替えの際は、一回り大きな鉢を用意し、新しい用土を使用します。
古い土をある程度落とし、根を傷めないように注意しながら、新しい鉢に植え替えます。
太く伸びた根は、剪定して長さを調整してもかまいません。
植え替え後は、たっぷりと水を与え、直射日光の当たらない明るい日陰で1週間ほど養生させましょう。
その後、徐々に通常の管理に戻していきます。

用土は水はけのよいものを使用しましょう。
また、植え替えの際は、根を傷つけないように注意しましょう。

剪定(時期、方法、注意点)

フィカス(ゴムの木)の剪定は、主に、枯れた葉や、茂りすぎた枝、形が乱れた枝を切り落とすために行います。
また、樹形を整えたり、小さく仕立て直したりするためにも、剪定を行います。
剪定の時期は、生育期である5月~9月頃が適しています。

剪定の際は、清潔なハサミを使用し、切り口から雑菌が入らないように注意しましょう。
枯れた葉や黄色くなった葉は、根元から切り落とします。
茂りすぎた枝や、形が乱れた枝は、全体のバランスを見ながら、好みの位置で切りましょう。
太い幹や枝を切る場合は、癒合剤を塗って、切り口を保護しましょう。

フィカス(ゴムの木)は、剪定に強い植物ですが、一度にたくさんの枝を切ると、株に負担がかかるため、注意が必要です。
全体のバランスを見ながら、少しずつ剪定するようにしましょう。

また、ゴムの木は、剪定した枝から白い樹液が出ます。
この樹液は、人によってはかぶれることがあるため、注意が必要です。
剪定の際は、手袋を着用し、樹液が皮膚に付着しないようにしましょう。
もし、樹液が皮膚に付着した場合は、すぐに水で洗い流してください。

フィカス(ゴムの木)が枯れる原因と対策

葉が落ちる

フィカス(ゴムの木)、特にベンジャミンなどは環境の変化に敏感で、葉が落ちやすい性質があります。主な原因と対策を見ていきましょう。

  • 環境の変化:購入直後や置き場所を変えた後、温度や湿度の急激な変化などが原因で、一時的に葉を落とすことがあります。新しい環境に慣れると落ち着くことがほとんどです。
  • 水不足:土が乾燥しすぎると、葉が落ちることがあります。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
  • 水のやりすぎ(過湿):水のやりすぎは根腐れの原因となり、結果的に葉が落ちてしまいます。土の表面が乾いてから水やりをし、過湿にならないように注意しましょう。
  • 日照不足:日光が不足すると、光合成が十分に行われず、葉が黄色くなって落ちることがあります。明るい場所に置くようにしましょう。ただし、直射日光は葉焼けの原因になるため、避けてください。
  • 根詰まり:根が鉢の中でいっぱいになると、水や栄養を十分に吸収できなくなり、葉が落ちることがあります。1~2年に1回程度、植え替えをしましょう。
  • 寒さ:フィカス(ゴムの木)は、寒さに弱い植物です。冬場、気温が10℃以下になると、葉が落ちることがあります。暖かい場所に置き、10℃以上の温度を保つようにしましょう。
  • 病害虫:ハダニやカイガラムシなどの病害虫が発生すると、葉が落ちることがあります。葉の裏などをよく観察し、病害虫を発見した場合は、早めに適切な薬剤を使用するか、被害を受けた部分を取り除くなどの対策が必要です。

葉が黄色くなる、茶色くなる

葉が黄色くなったり茶色くなったりする場合も、上記で挙げた原因と共通していることが多いです。
特に、水やり(過不足)、根腐れ、日照不足、肥料不足、病害虫などが主な原因として考えられます。

それぞれの原因に応じた対策を行いましょう。
葉先だけが茶色くなる場合は、空気の乾燥が原因であることも多いです。葉水をこまめに行いましょう。

葉に元気がない、しおれる

葉に元気がない、しおれる場合も、上記で挙げた原因と共通していることが多いです。
水不足、根腐れ、日照不足、肥料不足、根詰まり、病害虫など、様々な要因が考えられます。
それぞれの原因に応じた対処法が必要です。

幹が柔らかい、ブヨブヨする

幹が柔らかくなったり、ブヨブヨしたりする場合は、根腐れが進行し、幹にまで影響が出ている可能性が高いです。
根腐れは、水のやりすぎや、排水性の悪い土を使うことが主な原因です。
幹が柔らかくなっているだけでなく、葉が黄色くなったり、茶色くなったり、葉が落ちたりするなどの症状が見られたら、根腐れを疑いましょう。

根腐れを起こしてしまった場合は、早急に植え替えが必要です。
鉢から株を取り出し、傷んだ根をハサミで切り落とします。
その後、新しい用土で植え替え、しばらくは水やりを控えめにしましょう。
根腐れ防止剤を使用するのも効果的です。
しかし、幹が柔らかくなるまで症状が進行していると、復活が難しい場合もあります。

根腐れ

根腐れの原因、症状、対策は上記で説明した通りです。
早期発見、早期対処を心がけましょう。

病害虫

フィカス(ゴムの木)に発生しやすい病害虫としては、ハダニ、カイガラムシ、アブラムシ、ネジラミなどが挙げられます。
これらの病害虫は、葉や茎に寄生して、植物の汁を吸ったり、葉を変色させたり、生育を阻害したりします。

病害虫の発生を防ぐためには、日頃からフィカス(ゴムの木)をよく観察し、早期発見・早期対処を心がけましょう。
もし、病害虫を発見した場合は、すぐに適切な薬剤を使用したり、被害を受けた部分を取り除いたりするなどの対策が必要です。

また、風通しを良くし、葉水をこまめに行うことで、病害虫の予防効果を高めることができます。
特に、ハダニは乾燥した環境を好むため、葉水が有効です。

フィカス(ゴムの木)の増やし方

挿し木

フィカス(ゴムの木)は、挿し木で簡単に増やすことができます。挿し木の時期は、5月~9月頃が適しています。

挿し木の手順は、以下の通りです。

  1. フィカス(ゴムの木)の枝を10~15cm程度の長さに切る。
  2. 切り口を数時間~半日程度乾燥させる。(切り口を乾燥させることで、発根率が上がります。)
  3. 下の方の葉を取り除く。
  4. 挿し木用の土に挿す。(市販の挿し木用土や、赤玉土、鹿沼土などを混ぜたものがおすすめです。)
  5. 土が乾かないように管理する。(直射日光は避け、明るい日陰で管理しましょう。)
  6. 1~2ヶ月程度で発根する。

発根を促進するために、切り口に発根促進剤を塗るのも効果的です。
また、挿し木をする際は、清潔なハサミを使用し、切り口から雑菌が入らないように注意しましょう。
水挿しで発根させることも可能です。その場合は、清潔な水を使用し、こまめに水を交換しましょう。

取り木

フィカス(ゴムの木)は、取り木でも増やすことができます。
取り木は、親株から切り離さずに発根させる方法で、挿し木よりも確実性が高い増やし方です。

取り木の手順は、以下の通りです。

  1. 枝の樹皮を環状に剥ぐ、もしくは切り込みを入れる。(幅1cm程度)
  2. 樹皮を剥いだ部分、もしくは切り込みを入れた部分に湿らせた水苔を巻き付け、ビニールなどで覆う。
  3. 水苔が乾かないように管理し、発根を待つ。
  4. 発根したら、親株から切り離し、鉢に植え付ける。

取り木を行う時期も5月~9月頃が適しています。

いずれの方法も、発根するまでは、直射日光を避け、明るい日陰で管理し、土や水苔が乾かないように注意しましょう。

【Q&A】フィカス(ゴムの木)の育て方に関するよくある質問

フィカス(ゴムの木)の寿命はどのくらい?

フィカス(ゴムの木)は、適切な環境で育てれば、何十年も生きる長寿な植物です。
種類や品種、育て方によって寿命は異なりますが、中には50年以上生きるものもあります。

フィカス(ゴムの木)を長く楽しむためには、日頃の管理が大切です。
適切な水やり、肥料、日当たり、温度管理などを心がけましょう。
また、定期的な植え替えや剪定も、寿命を延ばすために重要です。

特に、根腐れや病害虫には注意が必要です。
これらのトラブルを未然に防ぐことが、長生きさせる秘訣です。

フィカス(ゴムの木)に毒性はある?

フィカス(ゴムの木)は、樹液にラテックスという成分を含んでおり、
人によっては皮膚に触れるとかぶれたり、炎症を起こしたりすることがあります。
特に、肌が弱い人や、アレルギー体質の人は注意が必要です。

また、フィカス(ゴムの木)の葉や茎をペット(犬や猫など)が誤って食べてしまうと、
嘔吐や下痢などの症状を引き起こす可能性があります。
ペットがいる家庭では、手の届かない場所に置くようにしましょう。
もし、ペットがかじってしまった場合は、すぐに獣医に相談してください。

剪定や植え替えの際は、手袋を着用し、樹液に直接触れないように注意しましょう。
もし、樹液が皮膚に付着した場合は、すぐに水で洗い流してください。

フィカス(ゴムの木)の樹液でかぶれることがある?

上記で説明した通り、フィカス(ゴムの木)の樹液には
ラテックスという成分が含まれており、
人によってはかぶれたり、炎症を起こしたりすることがあります。

特に肌が弱い人やアレルギー体質の人は注意が必要です。

剪定や植え替えの際は手袋を着用し、
樹液に触れないように注意しましょう。

【まとめ】フィカス(ゴムの木)を元気に育てて、おしゃれな空間に!

フィカス(ゴムの木)は、種類が豊富で、それぞれに異なる魅力を持つ観葉植物です。
光沢のある葉、個性的な樹形、そして育てやすさから、インテリアとしても人気があります。
ウンベラータ、ベンガレンシス、アルテシマなど、お部屋の雰囲気に合わせて、お好みの種類を選んでみてください。

フィカス(ゴムの木)を元気に育てるためには、日当たりの良い場所に置き、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、生育期には肥料を与えることが大切です。
また、定期的な植え替えや剪定も必要です。
葉が落ちたり、枯れたりする場合は、原因を特定し、早めに対処しましょう。

フィカス(ゴムの木)は、挿し木や取り木で増やすこともできます。
ぜひ、あなたもフィカス(ゴムの木)を育てて、緑のある暮らしを楽しんでみてください。
そして、フィカス(ゴムの木)の持つ力強さ、美しさで、お部屋をよりおしゃれで快適な空間にしましょう!

この記事で解説した育て方やトラブルへの対策方法を参考に、ぜひ、長くフィカスとの暮らしを楽しんでください。

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