パキラの冬の育て方は?葉が黄ばむ・枯れる人も多い冬ならではの注意点を解説

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パキラの冬の育て方は?葉が黄ばむ・枯れる人も多い冬ならではの注意点を解説

パキラは寒さに弱い!冬に枯れやすい原因を知ろう

パキラの原産地と生育環境:暖かい地域が原産

パキラは、中南米の熱帯地域を原産とする植物です。暖かい気候と水はけの良い土壌を好み、自生地では、日光が十分に当たる場所で大きく育ちます。このような環境で育つパキラは、日本の冬の寒さには弱く、気温が低いと生育に影響が出たり、最悪の場合は枯れてしまったりすることがあります。

パキラの耐寒性:何度まで耐えられる?

パキラの耐寒性は、一般的に5℃程度と言われています。これは、短時間であれば5℃まで耐えられるという意味であり、長期間この温度にさらされると、株が弱ったり、枯れてしまったりする可能性があります。生育に適した温度は20℃~30℃程度です。そのため、日本の冬は、パキラにとって非常に厳しい環境と言えるでしょう。

冬に起こりやすいトラブル

葉が黄色くなる、落ちる

パキラの葉が黄色くなったり、落ちたりするのは、冬によく見られるトラブルです。これは、寒さによってパキラの生育が鈍り、光合成の効率が低下することが主な原因です。また、乾燥や水不足、根腐れなどが原因で葉が落ちることもあります。

葉が枯れる

気温が低すぎると、パキラの葉が枯れてしまうことがあります。特に、霜に当たると、葉の組織が破壊され、一晩で枯れてしまうこともあります。葉が枯れるのは、パキラが寒さから身を守るための防御反応でもありますが、そのまま放置すると、株全体が枯れてしまう可能性があります。

幹が柔らかくなる(根腐れ)

冬は、パキラの生育が緩慢になるため、水のやりすぎに注意が必要です。土が常に湿っている状態が続くと、根腐れを起こしやすくなります。根腐れを起こすと、幹が柔らかくなったり、ブヨブヨしたりすることがあります。根腐れは、パキラにとって深刻なダメージとなるため、早めの対処が必要です。

成長が止まる

冬は、パキラの生育が緩慢になる、または休止する時期です。そのため、新芽が出なかったり、葉が大きくならなかったりしても、心配する必要はありません。春になり、気温が上がってくれば、再び成長を始めます。

【症状別】パキラの冬のトラブルと対処法

葉が黄色くなる、落ちる場合

原因

パキラの葉が黄色くなったり、落ちたりする主な原因は、寒さ、乾燥、水不足、根腐れ、日照不足などが考えられます。特に冬場は、気温の低下や暖房による乾燥によって、これらの症状が出やすくなります。

対処法

まずは、パキラの置かれている環境を確認しましょう。
寒さが原因の場合は、暖かい場所に移動させます。
乾燥が原因の場合は、葉水を与えたり、加湿器を使用したりして、湿度を保ちましょう。
水不足の場合は、たっぷりと水を与えます。
根腐れの場合は、植え替えが必要になることがあります。
日照不足の場合は、明るい場所に移動させるか、植物育成ライトなどを利用して光を補いましょう。
いずれの場合も、黄色くなった葉や落ちた葉は、元に戻らないため、剪定して取り除きましょう。

葉が枯れる場合

原因

パキラの葉が枯れる主な原因は、寒さ、特に霜によるダメージです。また、極度の乾燥や水不足、強い直射日光による葉焼けも、葉が枯れる原因となります。

対処法

枯れてしまった葉は、元に戻らないため、剪定して取り除きましょう。
寒さが原因の場合は、暖かい場所に移動させ、霜に当てないように注意します。
乾燥や水不足が原因の場合は、水やりや葉水で水分を補給します。
葉焼けの場合は、直射日光の当たらない場所に移動させましょう。

幹が柔らかくなる場合(根腐れ)

原因

幹が柔らかくなるのは、根腐れの可能性が高いです。根腐れは、水のやりすぎや、排水性の悪い土を使うことによって、根が酸素不足になり、腐ってしまう病気です。冬場は、パキラの生育が緩慢になるため、水のやりすぎに特に注意が必要です。

対処法

根腐れが疑われる場合は、まず鉢からパキラを取り出し、根の状態を確認しましょう。黒く変色して腐っている根は、清潔なハサミで切り取り、新しい用土に植え替えます。植え替え後は、水やりを控えめにし、風通しの良い場所に置いて、根の回復を促しましょう。

成長が止まる場合

原因

冬にパキラの成長が止まるのは、自然な現象です。パキラは、気温が低くなると生育が緩慢になり、休眠状態に入ります。

対処法(基本的に見守る)

冬にパキラの成長が止まっても、心配する必要はありません。春になり、気温が上がってくれば、再び成長を始めます。冬の間は、水やりを控えめにし、肥料は与えずに、暖かく明るい場所で見守りましょう。

パキラを冬越しさせるための5つのポイント

1. 置き場所:暖かい場所に移動する

日当たりの良い窓際(注意点あり)

冬場は、パキラを暖かい場所に移動させることが重要です。日中は、日当たりの良い窓際に置くのが理想的です。ただし、夜間は窓際が冷え込むため、注意が必要です。夜間は、部屋の中央に移動させるか、窓に断熱シートを貼るなどの対策をしましょう。

暖房器具の近くはNG

暖房器具の近くは、空気が乾燥しやすく、パキラに悪影響を及ぼす可能性があります。温風が直接当たる場所は避け、少なくとも1メートル以上離れた場所に置きましょう。

夜間の冷え込み対策

夜間は、室温が大きく下がる可能性があります。パキラを寒さから守るために、段ボール箱をかぶせたり、不織布で覆ったりするなどの対策をしましょう。また、床からの冷気を防ぐために、鉢の下にスノコや発泡スチロールなどを敷くのも効果的です。

2. 水やり:頻度を減らし、乾燥気味に

水やりのタイミング

冬場の水やりは、控えめに行うのが基本です。土の表面が乾いてから数日経ってから水を与えるようにしましょう。水やりの頻度は、環境にもよりますが、10日~2週間に1回程度が目安です。土の表面だけでなく、鉢の中の土も乾いているか確認するために、指を土の中に差し込んでみたり、鉢を持ち上げて重さを確認したりすると良いでしょう。

与える水の温度

冬場に水やりをする際は、水の温度にも注意が必要です。冷たい水を与えると、パキラの根を傷める可能性があります。水道水をそのまま与えるのではなく、室温に戻してから与えるようにしましょう。

3. 肥料:基本的に与えない

冬は、パキラの生育が緩慢になるため、基本的に肥料は必要ありません。肥料を与えると、かえって根を傷める原因となることがあります。肥料を与えるのは、春になり、生育が再開してからにしましょう。

4. 湿度管理:乾燥対策が重要

葉水

冬場は、暖房の使用によって空気が乾燥しやすくなります。パキラは乾燥に弱いため、葉水を与えて湿度を保つようにしましょう。葉水は、霧吹きを使って、葉全体に水を吹きかけることです。葉水を行うことで、葉の乾燥を防ぎ、ハダニなどの病害虫の発生を予防する効果も期待できます。

加湿器の利用

加湿器を使用するのも、湿度を保つために効果的な方法です。加湿器を使用する場合は、パキラに直接蒸気が当たらないように注意しましょう。

5. 植え替え・剪定:冬は避ける

冬は、パキラの生育が緩慢になるため、植え替えや剪定は避けましょう。植え替えや剪定は、パキラに大きな負担をかけるため、冬に行うと、株が弱ったり、枯れたりする可能性があります。植え替えや剪定は、春になり、生育が再開してから行うようにしましょう。

パキラの冬越しでよくある質問Q&A

Q: 葉が落ちて丸坊主になってしまった。復活できる?

A: パキラが葉をすべて落として丸坊主になってしまった場合でも、幹が生きていれば復活の可能性があります。幹を触ってみて、弾力があるかどうかを確認しましょう。弾力があれば、まだ生きている可能性が高いです。幹が柔らかくなっていたり、ブヨブヨしていたりする場合は、枯れている可能性が高いです。
復活の可能性がある場合は、暖かい場所に置き、水やりを控えめにして、新芽が出てくるのを待ちましょう。ただし、復活には時間がかかる場合があり、必ずしも成功するとは限りません。

Q: 暖房の効いた部屋に置いても大丈夫?

A: 暖房の効いた部屋に置くこと自体は問題ありませんが、注意が必要です。暖房の温風が直接当たると、パキラが乾燥してしまいます。温風が直接当たらない場所に置き、加湿器を使用したり、葉水を与えたりして、湿度を保つようにしましょう。

Q: 冬でも肥料を与えた方が良い?

A: いいえ、冬は基本的に肥料を与える必要はありません。パキラは冬に生育が緩慢になるため、肥料を吸収しにくく、与えすぎると根を傷める可能性があります。肥料は、春になり、生育が再開してから与えるようにしましょう。

Q: 冬に購入したパキラ、気をつけることは?

A: 冬に購入したパキラは、特に環境の変化に注意が必要です。購入したばかりのパキラは、新しい環境に慣れるまで時間がかかります。急激な温度変化や乾燥を避け、暖かい場所に置いて、様子を見ながら徐々に新しい環境に慣らしていきましょう。また、購入時にすでに弱っている可能性もあるため、葉の色や幹の状態などをよく確認し、問題があれば購入店に相談しましょう。

まとめ:パキラの冬越しは「温度・水・湿度」管理がカギ!

パキラは、暖かい地域原産の植物であり、日本の冬の寒さは苦手です。冬に葉が黄ばんだり、枯れたりするのは、寒さや乾燥が原因であることが多く、適切な管理を行うことで、これらのトラブルを防ぐことができます。

パキラを冬越しさせるためには、「温度」「水」「湿度」の3つの管理が重要です。

  • 温度: 暖かい場所に置き、最低でも10℃以上を保つようにしましょう。日中は日当たりの良い窓際に置き、夜間は冷え込むため、部屋の中央に移動させるか、防寒対策を行いましょう。
  • 水: 冬は生育が緩慢になるため、水やりは控えめにしましょう。土の表面が乾いてから数日経ってから水を与えるのが目安です。与える水の温度にも注意し、冷たい水は避けましょう。
  • 湿度: 暖房の使用によって空気が乾燥するため、葉水を与えたり、加湿器を使用したりして、湿度を保つようにしましょう。

また、冬場は、植え替えや剪定は避け、肥料も基本的に与えないようにしましょう。

これらのポイントを守り、パキラを冬の寒さから守ることで、春には再び元気な姿を見せてくれるでしょう。この記事で紹介した情報を参考に、パキラの冬越しに挑戦してみてください。

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