オーガスタの剪定はどこを切る?方法や剪定に適した時期を解説

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オーガスタの剪定はどこを切る?方法や剪定に適した時期を解説

オーガスタ剪定に適した時期:いつ切るのがベスト?

生育期が最適:具体的な時期

オーガスタの剪定に最適な時期は、生育期である5月から9月頃です。この時期は、オーガスタが活発に生長し、新しい葉や茎をどんどん伸ばす時期です。生育期に剪定を行うことで、剪定によるダメージからの回復が早く、剪定後の生育もスムーズに進みます。具体的には、気温が20℃以上になる日が続くようになったら、剪定の適期と考えて良いでしょう。

避けるべき時期:休眠期はNG?

オーガスタは、冬の気温が低い時期(11月~3月頃)には、休眠期に入ります。休眠期は、オーガスタの生育が緩慢になり、ほとんど成長しない時期です。この時期に剪定を行うと、オーガスタに大きな負担がかかり、回復が遅れる可能性があります。また、切り口から病原菌が侵入しやすくなるため、休眠期の剪定は避けるのが基本です。

緊急時(病気など)の剪定:時期は問わない?

オーガスタが病気にかかったり、害虫の被害にあったりした場合は、時期を問わず、緊急の剪定が必要になることがあります。例えば、葉に斑点が出る病気や、葉が黄色く変色するなどの症状が見られた場合は、病気や害虫が広がらないように、早急に患部を取り除く必要があります。この場合は、生育期や休眠期に関わらず、剪定を行います。ただし、緊急時であっても、剪定後のケアは通常よりも丁寧に行うようにしましょう。

オーガスタ剪定に必要な道具:準備するものリスト

必須アイテム:切れ味の良い剪定ばさみ

オーガスタの剪定に必ず必要なのは、切れ味の良い剪定ばさみです。切れ味の悪いハサミを使うと、切り口が潰れてしまい、そこから雑菌が入りやすくなったり、回復が遅れたりする原因になります。剪定ばさみは、使用前に刃を研いでおくか、新しいものを用意するようにしましょう。オーガスタの葉は比較的柔らかいため、園芸用のハサミであれば問題なく切ることができます。

あると便利なもの

手袋

オーガスタの剪定を行う際は、手袋を着用することをおすすめします。オーガスタの樹液には、人によってはかぶれる可能性のある成分が含まれています。また、剪定ばさみを扱う際に、手を保護する役割もあります。軍手や園芸用の手袋など、滑りにくく、作業しやすいものを選びましょう。

癒合剤

癒合剤は、剪定後の切り口に塗ることで、病原菌の侵入を防ぎ、切り口の乾燥を防ぐ効果があります。特に、太い茎や幹を切った場合は、癒合剤を塗布することをおすすめします。癒合剤は、園芸店やホームセンターなどで購入できます。

消毒液

剪定ばさみやその他の道具を消毒するために使用します。消毒液は、市販の園芸用消毒液を使用するか、エタノールや次亜塩素酸ナトリウムなどを薄めて使用することもできます。道具を消毒することで、病原菌の感染を防ぐことができます。

新聞紙やビニールシート

剪定した葉や枝、土などが散らかるのを防ぐために、作業場所に新聞紙やビニールシートを敷いておくと便利です。後片付けが楽になります。

【図解】オーガスタ剪定の具体的な方法:どこを切る?

基本の剪定:枯れた葉、古い葉の除去

切る位置:葉の付け根から

オーガスタの基本的な剪定は、枯れた葉や古くなった葉を取り除くことです。これらの葉は、光合成の効率が低下しているため、株全体の生長を妨げる可能性があります。切る位置は、葉柄(葉と茎をつないでいる部分)の付け根です。葉柄の途中から切ってしまうと、残った部分が見苦しくなり、枯れ込む原因にもなります。

切る葉の見分け方

切るべき葉は、以下のような特徴があります。

  • 全体的に黄色や茶色に変色している葉
  • 葉先が枯れている葉
  • 破れたり、大きく傷ついたりしている葉
  • 下の方についている古い葉

これらの葉は、見つけ次第、剪定するようにしましょう。

サイズ調整の剪定:高さを抑えたい場合

切る位置:幹の成長点を確認

オーガスタの高さを抑えたい場合は、幹を切る必要があります。幹を切る際は、必ず成長点を確認しましょう。成長点とは、茎や幹から新しい葉や枝が出てくる部分のことです。オーガスタの幹には、節のような模様があり、その節の少し上に成長点があります。成長点を残して切ることで、そこから新しい芽が出て、再び生長を始めます。

切る際の注意点

幹を切る際は、清潔な剪定ばさみを使い、スパッと切るようにしましょう。切れ味が悪いハサミを使うと、切り口が潰れてしまい、そこから雑菌が入りやすくなります。また、太い幹を切る場合は、一度に切ろうとせずに、何度かに分けて切るようにしましょう。切り口には、癒合剤を塗布して保護することをおすすめします。

傷んだ葉の剪定:部分的なカットもOK

切る位置:傷んだ部分の少し上

葉の一部が破れたり、傷んだりした場合は、必ずしも葉全体を切り取る必要はありません。傷んだ部分の少し上の、健康な部分で切り取るようにしましょう。葉の形を整えるように、丸くカットすると、見た目も自然になります。

【上級者向け】株分けのための剪定

株分けの方法と注意点

オーガスタは、株分けで増やすことができます。株分けは、剪定と同時に行うことも可能です。株分けをする際は、根がしっかりとついていることを確認し、清潔なハサミやナイフで切り分けます。切り口には、癒合剤を塗布して保護しましょう。株分け後は、それぞれ別の鉢に植え、しばらくは明るい日陰で管理します。

オーガスタ剪定後のケア:枯らさないためのポイント

置き場所:直射日光は避ける

オーガスタを剪定した後は、直射日光の当たらない、明るい日陰に置きましょう。剪定直後は、葉からの水分の蒸散が少なくなるため、強い光に当てると葉焼けを起こしやすくなります。レースカーテン越しの光が当たる場所や、午前中だけ日が当たる場所などが理想的です。数日~1週間程度、明るい日陰で管理し、徐々に元の場所に慣らしていくようにしましょう。

水やり:頻度と量

剪定後の水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりと与えるのが基本です。ただし、剪定直後は、葉の数が減り、水分の吸収量も少なくなるため、過湿にならないように注意が必要です。土の表面が乾いてから、さらに数日待って水やりをするくらいでも問題ありません。水やりの際は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与え、受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。

肥料:与える?与えない?

剪定直後は、基本的に肥料は必要ありません。剪定によって、一時的に生育が緩慢になるため、肥料を与えても十分に吸収することができません。肥料を与えるのは、新芽が動き出すなど、生育が再開してからにしましょう。与える場合は、生育期(5月~9月頃)に、緩効性の固形肥料を規定量与えるか、液体肥料を薄めて与えるようにします。

その他:癒合剤の塗布、消毒

太い幹や茎を切った場合は、切り口に癒合剤を塗布して保護しましょう。癒合剤は、切り口からの水分の蒸散を防ぎ、病原菌の侵入を防ぐ効果があります。また、剪定に使用したハサミは、使用後に消毒用アルコールなどで消毒し、清潔な状態を保つようにしましょう。これにより、病気の感染リスクを減らすことができます。

まとめ:オーガスタの剪定で、理想の姿をキープしよう!

オーガスタの剪定は、見た目を美しく保つだけでなく、生長を促進し、病害虫を予防するためにも重要な作業です。剪定の目的は、樹形を整える、古い葉や不要な葉を取り除く、風通しを良くする、大きさを調整するなど、様々です。

剪定に適した時期は、オーガスタの生育期である5月から9月頃です。この時期に剪定を行うことで、剪定によるダメージからの回復が早く、その後の生育もスムーズに進みます。剪定に必要な道具は、切れ味の良い剪定ばさみが必須です。その他、手袋、癒合剤、消毒液などがあると便利です。

剪定の具体的な方法は、枯れた葉や古い葉を取り除く基本の剪定、高さを抑えるためのサイズ調整の剪定、傷んだ葉の部分的な剪定などがあります。上級者向けには、株分けのための剪定もあります。どの剪定方法を行う場合も、切る位置をよく確認し、清潔な道具を使用することが大切です。

剪定後は、直射日光を避け、明るい日陰で管理し、水やりは控えめにしましょう。肥料は、生育が再開してから与えるようにします。切り口には癒合剤を塗布し、剪定に使用したハサミは消毒することを忘れないでください。

この記事で紹介した剪定方法とケアのポイントを参考に、ぜひあなたのオーガスタを理想の姿に育ててください。定期的な剪定を行うことで、オーガスタはより健康に、そして美しく生長してくれるでしょう。

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