観葉植物アボカドとは?基本情報と魅力を解説
アボカドの基本情報(原産地、学名など)
アボカドは、クスノキ科ワニナシ属の常緑高木で、中央アメリカからメキシコが原産です。
学名は、Persea americana(ペルセア・アメリカーナ)と言います。
「アボカド」という名前は、ナワトル語(メキシコ中央部で使用されていた言語)で「睾丸」を意味する「ahuacatl(アワカトル)」に由来すると言われています。
これは、アボカドの実の形が睾丸に似ていることから名付けられました。
アボカドは、「森のバター」とも呼ばれるほど栄養価が高く、世界中で食用として親しまれています。
その濃厚な味わいとクリーミーな食感は、サラダやディップ、サンドイッチなど様々な料理に利用されています。
近年では、その育てやすさや観賞価値の高さから、観葉植物としても人気が高まっています。
アボカドは、成長すると高さが20mを超えることもあります。
しかし、観葉植物として育てる場合には、剪定によってコンパクトなサイズに仕立てることができます。
種からでも比較的簡単に育てられるため、食べた後の種を発芽させて育てる人も増えています。
アボカドの種類(品種)
アボカドには非常に多くの品種がありますが、大きく分けて、メキシコ系、グアテマラ系、西インド諸島系の3つの系統があります。
日本では主に、ハス種をはじめとした交配種が流通しています。
日本で栽培しやすい品種
- ベーコン:耐寒性が比較的高く、日本の気候でも育てやすい品種です。果実は中くらいの大きさで、果皮は緑色です。
- フェルテ:メキシコ系とグアテマラ系の交配種。果実は洋梨型で、果皮は緑色です。比較的、寒さに強い品種です。
- ピンカートン:果実は洋梨型で、果皮は濃い緑色をしています。
そのほか、メキシコーラ、スコットなどの品種があります。
一般的に流通しているハス種は寒さに弱いため、関東以北での地植えは難しいとされています。
観賞用として育てる場合は、特に品種にこだわる必要はありませんが、実を収穫したい場合には栽培する地域の気候に合った品種を選ぶことが大切です。
アボカドの花言葉と風水効果
アボカドの花言葉は、「良い知らせ」です。
詳しい由来ははっきりとしていません。
風水では、アボカドは金運や仕事運を高める効果があると言われています。
また、丸みを帯びた葉には、人間関係を円滑にする効果があるとも言われています。
そのため玄関やリビングなどに置くと、家全体の運気を高めるとされています。
アボカドの花は、小さく目立たない黄緑色の花を咲かせます。
開花時期は、品種や栽培環境によって異なりますが、春から初夏にかけて咲くことが多いです。
初心者でも簡単?アボカドの基本的な育て方【種から育てる方法】
種の発芽方法(水耕栽培、土栽培)
水耕栽培の始め方
水耕栽培は、土を使わずに水だけで発芽・生育させる方法です。
アボカドの種を水耕栽培で発芽させるには、以下の手順で行います。
- アボカドの種をよく洗い、果肉を完全に取り除く。
- 種の尖った方を上にして、下部1/3程度が水に浸かるように、爪楊枝などを数本刺して容器に固定する。(種のとがった部分から芽がでて、丸い部分から根がでます。上下を間違えないようにしましょう。)
- 直射日光の当たらない、明るい場所に置く。
- 水は毎日交換する。(カビや雑菌の繁殖を防ぐため)
- 1~3ヶ月程度で発根・発芽する。
水耕栽培で発芽させた後は、
そのまま水栽培で育てることもできますし、
土に植え替えて育てることもできます。
土栽培の始め方
土栽培で発芽させるには、以下の手順で行います。
- アボカドの種をよく洗い、果肉を完全に取り除く。
- 種の尖った方を上にして、半分程度が土に埋まるように植える。(種のとがった部分から芽がでます。上下を間違えないようにしましょう。)
- 鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与え、受け皿に溜まった水は捨てる。
- 日当たりの良い場所に置く。
- 土の表面が乾いたら水やりをする。
- 1~3ヶ月程度で発芽する。
土栽培の場合は、水切れに注意しましょう。
特に、発芽するまでは、土が乾燥しないように注意が必要です。
鉢上げ(土への植え替え)の時期と方法
水耕栽培で発芽させたアボカドは、
根が十分に伸びてきたら、
土に植え替える(鉢上げする)必要があります。
鉢上げの時期は、
根が5cm以上伸び、
茎が15cm以上に伸びたら
が目安です。
鉢上げの際は、以下の手順で行います。
- 鉢底に鉢底石を敷き、用土を少し入れる。
- アボカドの根を傷めないように注意しながら、水から取り出す。
- 根を用土の上に広げるようにして鉢に置き、周りに用土を足していく。
- このとき、水耕栽培の場合は、種は土に埋めずに地上部に出しておきます。土栽培で発芽させた場合は、種が半分程度土から出るように植え付けます。
- 鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与え、受け皿に溜まった水は捨てる。
置き場所(日当たり、風通し、温度)
アボカドは、日当たりの良い場所を好みます。
日当たりが良いほど健康に育ち、
実もつきやすくなります。
ただし、真夏の直射日光は葉焼けの原因になるため、
レースのカーテン越しなど、
柔らかい光が当たる場所か、
午前中だけ日が当たる場所に置くのが理想的です。
また、風通しの良い場所に置くことも大切です。
風通しが悪いと、
病害虫が発生しやすくなります。
窓を開けて換気をしたり、
サーキュレーターを利用したりして、
空気を循環させるようにしましょう。
ただし、
エアコンの風が直接当たる場所は、
乾燥しすぎるため避けてください。
アボカドは、寒さに弱い植物です。
冬場は、10℃以上の場所に置くようにしましょう。
特に、霜に当たると枯れてしまうことがあるため、注意が必要です。
屋外で育てている場合は、
冬場は室内に取り込むか、
霜よけをするなどの対策が必要です。
水やり(頻度、量、注意点)
アボカドの水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本です。ただし、過湿は根腐れの原因になるため、水のやりすぎには注意が必要です。特に、冬場は生育が鈍るため、水やりは控えめにします。
季節ごとの水やり頻度
- 春~秋(生育期):土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。目安としては、週に1~2回程度ですが、土の乾燥具合や気温によって調整しましょう。
- 冬(休眠期):土の表面が乾いてから2~3日後に水やりをするようにしましょう。月に1~2回程度が目安です。
葉水について
アボカドは、葉の乾燥を防ぐために、葉水も効果的です。葉水は、乾燥を防ぐだけでなく、ハダニなどの病害虫の予防にもなります。霧吹きを使って、葉の表裏にたっぷりと水を吹きかけましょう。特に、乾燥しやすい室内や、エアコンを使用している場合は、葉水が効果的です。
水やりの際は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与え、受け皿に溜まった水は必ず捨てるようにしましょう。また、気温が低い時間帯の水やりは避け、暖かい時間帯に行うようにしましょう。
肥料(種類、与える時期、注意点)
アボカドの生育期である春から秋にかけて、肥料を与えると、より元気に育ちます。肥料には、液体肥料と固形肥料があります。液体肥料は、水に薄めて与えるため、即効性があります。固形肥料は、土に混ぜたり、土の上に置いたりして使用し、効果が長く持続します。
肥料の種類としては、観葉植物用の肥料や、有機肥料がおすすめです。
肥料の与え方は、製品の説明書に従って、適切な量と頻度を守ることが大切です。肥料の与えすぎは、根を傷める原因になるため、注意が必要です。特に、窒素分の多い肥料は、葉ばかりが茂り、実がつきにくくなることがあるため、避けましょう。バランスの良い肥料を選ぶことが大切です。
冬場は、生育が鈍るため、基本的に肥料は与えないようにしましょう。
用土(種類、配合)
アボカドは、水はけの良い土を好みます。市販の観葉植物用の土や、赤玉土、腐葉土、パーライトなどを混ぜたものがおすすめです。自分で配合する場合は、赤玉土小粒6:腐葉土3:パーライト1 などの割合が良いでしょう。
アボカドは弱酸性の土壌を好みます。
排水性が悪いと根腐れしやすいため、注意が必要です。鉢底に鉢底石を敷くことも、水はけを良くするために効果的です。
植え替え(時期、方法、注意点)
アボカドは、成長するにつれて、根が鉢の中でいっぱいになり、根詰まりを起こすことがあります。根詰まりを起こすと、生育が悪くなるため、1~2年に1回程度、植え替えをする必要があります。植え替えの時期は、生育期である春(4月~6月頃)が適しています。
植え替えの際は、一回り大きな鉢を用意し、新しい用土を使用します。古い土をある程度落とし、根を傷めないように注意しながら、新しい鉢に植え替えます。太く伸びた根は、剪定して長さを調整してもかまいません。植え替え後は、たっぷりと水を与え、直射日光の当たらない明るい日陰で1週間ほど養生させましょう。その後、徐々に通常の管理に戻していきます。
用土は水はけのよいものを使用しましょう。また、植え替えの際は、根を傷つけないように注意しましょう。
剪定(時期、方法、注意点)
アボカドの剪定は、主に樹形を整えたり、大きさを調整したり、
混み合った枝を切って風通しを良くするために行います。
剪定の時期は、生育期である春から秋にかけてが適しています。
ただし、冬に剪定をすると、
寒さで木が弱ってしまうことがあるため、注意が必要です。
剪定の際は、清潔なハサミを使用し、
切り口から雑菌が入らないように注意しましょう。
枯れた枝や、
内側に向かって伸びている枝(内向枝)、
交差している枝(交差枝)などを切り落とします。
また、樹形を乱すような徒長枝も切り落としましょう。
太い枝を切る場合は、癒合剤を塗って、切り口を保護しましょう。
アボカドの木は、剪定に強い植物ですが、
一度にたくさんの枝を切ると、株に負担がかかるため、
注意が必要です。
全体のバランスを見ながら、少しずつ剪定するようにしましょう。
アボカドの水耕栽培のコツと注意点
水耕栽培のメリット・デメリット
アボカドは、水耕栽培で育てることができます。水耕栽培には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
- 土を使わないため、清潔で管理が簡単
- 水やりの手間が省ける
- 根の成長を観察できる
- インテリア性が高い
- 虫がわきにくい
デメリット
- 土栽培に比べて、生育が緩やかになる
- 水質が悪化すると、根腐れを起こしやすい
- 肥料の管理が難しい
- 藻が発生することがある
- 冬場は寒さに注意
- 大きく育てにくい
水耕栽培は、手軽に始められるのが魅力ですが、いくつかの注意点もあります。メリット・デメリットを理解した上で、水耕栽培に挑戦してみましょう。
水耕栽培での水の管理方法(交換頻度、水位)
水耕栽培では、水の管理が非常に重要です。水が腐ると、根腐れの原因になるため、こまめに水を交換しましょう。交換頻度は、季節や環境によって異なりますが、夏場は2~3日に1回、冬場は1週間に1回程度が目安です。水が濁っていたり、異臭がしたりする場合は、すぐに交換しましょう。
水の交換の際は、容器もきれいに洗いましょう。また、水道水をそのまま使うのではなく、一度沸騰させて冷ました水や、汲み置きした水を使うのがおすすめです。
水位は、種の下部1/3程度が水に浸かる程度に保ちましょう。水が多すぎると、種が腐ってしまうことがあります。
発根し、根が伸びてきたら、根の先端が少し水に浸かる程度に水位を調整しましょう。
水耕栽培での肥料
水耕栽培では、土栽培に比べて、植物が吸収できる栄養が限られています。そのため、生育期には、水耕栽培用の液体肥料を与えるのがおすすめです。肥料の与え方は、製品の説明書に従って、適切な量と頻度を守りましょう。肥料の与えすぎは、根を傷める原因になるため、注意が必要です。
冬場は生育が鈍るため、基本的に肥料は与えないようにしましょう。
水耕栽培で大きく育てるには?
アボカドを水耕栽培で大きく育てるのは、
土栽培に比べて難しいです。
水耕栽培では、
根が伸びるスペースが限られており、
土栽培のように大きく根を張ることができません。
また、
水耕栽培では、
植物が吸収できる栄養も限られています。
それでも、水耕栽培でできるだけ大きく育てたい場合は、
以下の点に注意しましょう。
- できるだけ大きな容器を使用する。
- 生育期には、
水耕栽培用の液体肥料を適切に与える。 - 明るい場所に置き、
十分な光を当てる。 - 定期的に、
新しい水に交換する。 - 根が伸びてきたら、
適宜、広い容器に移し替える。
しかし、
基本的には水耕栽培は観賞用として楽しみ、
大きく育てたい場合は土栽培がおすすめです。
水耕栽培から土栽培への移行
アボカドは、水耕栽培から土栽培へ移行することも可能です。
水耕栽培で育てたアボカドは、
水中で発根しているため、
土に植え替えても根付きやすいです。
水耕栽培から土栽培へ移行する際は、
まず、水はけの良い用土を用意します。
市販の観葉植物用の土や、
赤玉土、腐葉土、パーライトなどを混ぜたものがおすすめです。
次に、
鉢底に鉢底石を敷き、用土を入れます。
アボカドを容器から取り出し、
根を傷めないように注意しながら、
新しい鉢に植え付けます。
このとき、
種は土に埋めずに地上部に出しておきます。
植え付け後は、たっぷりと水を与え、
直射日光の当たらない明るい日陰で管理しましょう。
土栽培に移行した直後は、水やりを控えめにし、徐々に通常の管理に戻していきましょう。
アボカドの実をならせるには?
受粉の方法(人工授粉)
アボカドの花は、両性花(雄しべと雌しべを持つ花)ですが、
自家受粉しにくい性質を持っています。
そのため、確実に実をならせるためには、人工授粉を行うのがおすすめです。
アボカドの花には開花サイクルがあり、
午前中に雌しべが機能するタイプ(Aタイプ)と
午後に雌しべが機能するタイプ(Bタイプ)の花があります。
異なるタイプの花の間で受粉させる必要があります。
人工授粉の手順は、以下の通りです。
- 開花した花の雄しべから、花粉を採取する。
(綿棒や筆などを使用) - 採取した花粉を、
もう一方のタイプの花の雌しべに付ける。
人工授粉は、
開花している時間帯に行うのがポイントです。
アボカドの花は、
開花してから数時間しか受粉能力がないため、
タイミングを逃さないように注意しましょう。
結実しやすい品種
アボカドには非常に多くの品種があり、
品種によって結実のしやすさが異なります。
1本でも実がなりやすい品種(自家結実性のある品種)もありますが、
確実に実をならせるためには、
異なるタイプの品種を2本以上植えるのがおすすめです。
日本で栽培しやすい品種としては、
「ベーコン」や「フェルテ」などが比較的、結実しやすいと言われています。
これらの品種は、耐寒性もある程度あり、
日本の気候でも育てやすいです。
確実に受粉させるためには、開花タイプが異なる品種を近くに植えましょう。
- Aタイプ: 午前中に雌しべが機能し、午後に雄しべが機能する
- Bタイプ: 午前に雄しべが機能し、午後に雌しべが機能する
受粉を確実にするにはAタイプとBタイプの両方を植えることが理想的です。
実がなるまでの年数と管理のポイント
アボカドを種から育てた場合、
実がなるまでには、
一般的に5年~10年程度かかると言われています。
接ぎ木苗の場合は、
2~3年程度で実がなることもあります。
実をならせるためには、
日当たり、水やり、肥料などの基本的な管理をしっかりと行うことが大切です。
特に、
開花期には、
十分な日光と、
適切な水やりが必要です。
また、
肥料は、リン酸を多く含むものを与えると、
実付きが良くなると言われています。
そのほか、剪定も重要です。
込み合った枝や不要な枝を剪定することで、
木の内部まで日光が届きやすくなり、風通しも良くなります。
アボカドは、
ある程度の大きさにならないと花を咲かせないため、
気長に育てることが大切です。
収穫時期と食べ頃
アボカドの収穫時期は、
品種や栽培環境によって異なりますが、
一般的には、
開花から6ヶ月~1年程度で収穫できます。
実が十分に大きくなり、
果皮の色が緑色から黒紫色に変わってきたら、
収穫の目安です。
収穫したアボカドは、
すぐには食べられません。
常温で数日~1週間程度追熟させる必要があります。
追熟させることで、
果肉が柔らかくなり、
濃厚な味わいになります。
食べ頃のサインは、
果皮の色が黒っぽくなり、
軽く押すと柔らかさを感じるようになったらです。
また、
ヘタの部分を軽く押してみて、
柔らかくなっていれば食べ頃です。
アボカドの栽培で注意すべき病害虫と対策
炭疽病
炭疽病は、カビが原因で発生する病気で、
葉や果実に黒褐色の斑点が現れ、
徐々に広がっていきます。
被害が拡大すると、
葉が枯れて落ちたり、
果実が腐敗したりすることがあります。
炭疽病は、
高温多湿の環境で発生しやすいため、
風通しを良くし、
過湿にならないように注意しましょう。
炭疽病を発見した場合は、
被害を受けた葉や果実を取り除き、
薬剤を使用しましょう。
また、
落ち葉もこまめに取り除き、
清潔な状態を保つようにしましょう。
薬剤を使用する場合は、
炭疽病に効果のある薬剤を使用しましょう。
疫病
疫病は、カビの一種によって引き起こされる病気です。
葉や茎に水が染みたような病斑が現れ、
急速に拡大します。
高温多湿の環境で発生しやすく、
放置すると株全体が枯れてしまうこともあります。
疫病にかかってしまったら、
発病した部分を早急に取り除き、
薬剤を散布しましょう。
予防のためには、
- 風通しを良くする
- 水はけの良い土壌にする
- 過湿を避ける
などを心がけましょう。
コガネムシ
コガネムシは、成虫が葉を食害し、
幼虫が根を食害する害虫です。
特に、幼虫の被害が大きく、
根を食害されると、
植物が枯れてしまうことがあります。
コガネムシの成虫を見つけたら、
すぐに捕殺するか、
薬剤を使用しましょう。
幼虫の被害を防ぐためには、
土壌に薬剤を混ぜ込んだり、
株元に防虫ネットを張ったりするなどの対策が有効です。
また、
コガネムシは、
光に集まる習性があるため、
夜間に照明を消すことも効果的です。
カイガラムシ
カイガラムシは、
貝殻のような殻をかぶった害虫で、
葉や茎に寄生して、植物の汁を吸います。
カイガラムシの被害を受けると、
葉が黄色くなったり、
生育が悪くなったりします。
また、
カイガラムシの排泄物は、
すす病の原因にもなります。
カイガラムシを発見した場合は、
歯ブラシや綿棒などでこすり落とすか、
薬剤を使用して駆除しましょう。
カイガラムシは、
風通しが悪く、
湿度の高い環境を好むため、
風通しの良い場所に置き、
葉水をこまめに行うことで、
予防効果を高めることができます。
成虫になると薬剤が効きにくくなるため、
幼虫の時期に駆除することが大切です。
そのほか、アブラムシ、ハダニなどにも注意が必要です。
【Q&A】アボカドの育て方に関するよくある質問
アボカドは室内で育てられる?
アボカドは、室内でも育てることができます。
ただし、アボカドは日光を好む植物なので、
室内で育てる場合は、
日当たりの良い窓際などに置くようにしましょう。
日光不足になると、
葉が黄色くなったり、
徒長したり、
生育が悪くなったりすることがあります。
また、室内は空気が乾燥しやすいため、
葉水をこまめに行ったり、
加湿器を使用したりして、
湿度を保つようにしましょう。
エアコンの風が直接当たる場所は、
乾燥しすぎるため避けてください。
冬場は、
最低気温が10℃を下回らないように注意しましょう。
特に、
窓際は夜間に冷え込むため、
部屋の中央に移動させるなどの対策が必要です。
アボカドの葉が落ちる、枯れる原因は?
アボカドの葉が落ちたり、枯れたりする原因としては、
主に以下のことが考えられます。
- 水不足:アボカドは乾燥に強いイメージがありますが、水不足になると葉が落ちたり、枯れたりします。特に、生育期である春から秋にかけては、水切れに注意が必要です。
- 水のやりすぎ(過湿):水のやりすぎは根腐れの原因となり、結果的に葉が落ちたり、枯れたりしてしまいます。土の表面が乾いてから水やりをし、過湿にならないように注意しましょう。
- 日照不足:日光が不足すると、光合成が十分に行われず、葉が黄色くなって落ちたり、枯れたりすることがあります。できるだけ明るい場所に置くようにしましょう。
- 寒さ:アボカドは、寒さに弱い植物です。冬場、気温が10℃以下になると、葉が落ちたり、枯れたりすることがあります。
- 根詰まり:根が鉢の中でいっぱいになると、水や栄養を十分に吸収できなくなり、葉が落ちたり、枯れたりすることがあります。1~2年に1回程度、植え替えをしましょう。
- 病害虫:ハダニやカイガラムシなどの病害虫が発生すると、葉が落ちたり、枯れたりすることがあります。葉の裏などをよく観察し、病害虫を発見した場合は、早めに適切な薬剤を使用するか、被害を受けた部分を取り除くなどの対策が必要です。
葉が落ちる、枯れる原因を特定し、
適切な対策を行いましょう。
アボカドの冬越しの方法は?
アボカドは寒さに弱い植物です。
冬場は、
最低気温が10℃を下回らないように管理しましょう。
屋外で育てている場合は、
冬場は室内に取り込むか、
霜よけをするなどの防寒対策が必要です。
室内では、
日当たりの良い窓際などに置きましょう。
ただし、
暖房の効いた部屋では、
空気が乾燥しやすいため、
葉水をこまめに行ったり、
加湿器を使用したりして、
湿度を保つようにしましょう。
また、
エアコンの風が直接当たる場所は、
乾燥しすぎるため避けてください。
冬場は、
アボカドの生育が鈍るため、
水やりは控えめにし、
肥料は与えないようにしましょう。
【まとめ】アボカド栽培に挑戦して、自家製アボカドを楽しもう!
アボカドは、「森のバター」とも呼ばれるほど栄養価が高く、
その濃厚な味わいとクリーミーな食感から、
世界中で人気の高い果物です。
近年では、
その育てやすさや、観賞価値の高さから、
観葉植物としても注目されています。
アボカドは、
食べた後の種からでも比較的簡単に育てることができるため、
初心者でも気軽に挑戦できます。
水耕栽培で発芽させ、
その後、土に植え替えて育てるのが一般的です。
日当たりの良い場所に置き、
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、
生育期には肥料を与えることが、
基本的な育て方です。
アボカドの実をならせるためには、
受粉や品種、年数など、
いくつかの条件をクリアする必要がありますが、
自家製アボカドの収穫を目指して、
栽培に挑戦してみるのも楽しいでしょう。
アボカドの栽培で注意すべき点としては、
根腐れや病害虫、
そして冬場の寒さ対策などが挙げられます。
これらの点に注意して、
アボカドを元気に育てましょう。
この記事を参考に、
ぜひアボカド栽培に挑戦して、
観葉植物として、
そして、うまくいけば自家製アボカドの収穫を
楽しんでみてください!